強い快楽に、意識が飲まれてゆく----
瞳と瞳が合ってからどれ位時が経っただろう。銀時の紅い瞳は、まるでに呼吸すら許さないかの様に私の全てを拘束していゆく・・・。
銀時「・・・」
銀時は不意に名前を呼び、横抱きにしたままのの首筋に顔を寄せていく。
「あっ・・・！？」
の首筋に感じる濡れた感触。銀時の舌が首筋をなぞって行く。感じた事の無い感覚にの身体が銀時の膝の上でビクンっと跳ねる。
「ぎ、銀さん・・・！な、何を・・・！」
銀時が送る感覚に漸く瞳の呪縛から解けたは、その感触から逃れようと必死に銀時の逞しい胸板を両手で押す。するとの腰を抱き寄せていた左腕を彼女の背中へと移動させ、薄い着物の上から首筋から腰へと手を上下に這わせる。
「んっ・・・、いやぁ・・・」
首筋に感じる舌の感触とはまた違った感覚がを襲う。味わった事の無い感覚に銀時の胸板を押すの腕の力が徐々に抜けてしまう。銀時が触れる場所全てが性感帯の様に一々反応してしまう身体。
俺の顔を今だ赤いままの顔で覗きこんでくる。その瞬間、俺の中で何かが砕けた様な音がした・・・。今まで理性で塞き止めていた【欲望】が溢れ出して来る。湯上りで僅かに赤みを帯びた彼女の身体は、羞恥のせいで綺麗なピンク色に染まり何とも妖艶だった。堪らなくなって首筋に舌を這わせると、面白いくらいに敏感に反応を示す。華奢な腕で必死に俺の胸を押してくる彼女が可愛くて、背中に手を這わせた。徐々に胸を押してくる力が弱くなる。もっと感じて欲しくて今度は、横抱きにしていたを抱え上げ後ろから抱き締める形にした。舌は首筋をなぞり、時折耳朶を甘噛みしていく。
「あっ・・・、んんっ・・・・」
彼女の口から漏れる官能の声。その声だけで欲望は益々膨らんでいく。お腹に回していた手を徐々に上に這わせ、彼女の豊かに実った白い乳房を下から救い上げる様に揉みしだいていく。
「んんっっ・・・！だ、駄目です・・・、ぎ、銀さん・・・！」
銀時「ん〜・・・？の身体は嫌がってねェみたいだけど・・・？」
胸を揉みしだいている銀時の手をの手が上から止め様と動いたが、乳房の頂を着物の上から摘み上げると声が少し大きくなる彼女。徐々に肌蹴てきた胸元から手を差し込み、今度は直に揉んでいく。寝る前の為か彼女は下着もサラシも巻いてはいなかった。
銀時「すげェ・・・。の胸柔らけェ・・・」
想像していた通り、彼女の乳房は銀時が少し力を入れて揉むだけで形を変えていく。揉みながら親指と人差し指で赤く色づいていく頂を遊ぶ。少しずつ硬くなる頂。片手で胸を揉みながら彼女の着物の帯を解いていき、上半身だけ着物を剥ぎ取る。月夜だけが頼りの暗い室内に、彼女の白い身体がさらけ出され何とも妖艶な光景を見せ付ける。彼女が発する喘ぎと、手に吸い付く柔らかい乳房の感触に既に銀時の下半身は痛い程に張り詰めている。早く、早く解放してくれと言っている様で銀時は苦笑いをする。今している行為は決して【合意】では無い。なぜなら自分はまだ想いすら彼女に伝えていないのだから・・・。ただ、普段万事屋では見られないの姿にどうしようもなく自分は欲情して今こうしてしまっている。でも今更止める事は出来なくて・・・。理性はあの時音と共に崩れて、今はただ目の前に居る愛しい人を感じさせたいと言う思いしか頭には無かった。
帯を解くとあっけ無いほど彼女が纏っていた着物は肌蹴ていき、銀時はの身体を再び少し浮かせ白い足をさらけ出させた。上半身は全て銀時にさらけ出す形で、帯を抜かれたせいで両腕に僅かに着物の袖を通しただけで下半身は下着を残すだけのなってしまう。そんな彼女の下半身に手をはわせていく銀時。の下腹部を下着の上から秘裂をなぞる様に這わせる。
「はっ・・・、んっ・・・、あぁ・・・っ」
銀時は何度か秘裂をなぞり、下着の脇から内部へと手を這わせる。先ほどの愛撫のせいで僅かに湿り気を帯びている彼女の下腹部。２つの襞を２つの指で広げて見れば、内部から少しづつ蜜が溢れてくる。
「やぁっ・・・、も、もぅ許して・・・、くだ・・・、さ・・・、い・・・」
銀時が与える快楽のせいで彼女の呼吸は荒く、真っ赤な顔は生理的な涙で潤んでしまっている。その表情がどれだけ男の欲を刺激する何てが知るはずも無く・・・。後ろに居る銀時にそう懇願すれば----
銀時「っっっ！？悪ィ・・・。銀さん、もう止めらんねェわ・・・」
そう言うと銀時は己の下着から、先ほどから熱く猛った肉棒を取り出す。下着越しに押し付ければ、擦れた感覚が気持ち良い。銀時の先走りと愛撫で蜜が溢れている彼女の下着はシミを作っている。
「ひっ・・・」
銀時「分かるか・・・？銀さんのココ、お前のせいでこんなになっちまってんだぜ？」
そう言うと、押し付けていた肉棒を下着越しに突き上げ始めた。本当はすぐにでも、彼女の潤い始めている蜜壷に己の欲望を突き込みたかった。けれど欲望に流されて彼女の始めてを奪いたくは無かった。日頃の彼女の男に対する接っ仕方を見ていれば、男性経験が無いなんてすぐにでも分かる。砕けた理性の中で良く抑えたと自分を褒めたくなる。
銀時「っは、うっ・・・」
「あんっ・・・、ひっ・・・」
下着越しとはいえ、銀時の硬い肉棒はダイレクトにの秘豆に擦られて今までに無いくらいの快感を与えてくる。銀時も愛しい人と行っている卑猥な行為に興奮し、擦れる下着が快感を引き出す。徐々に蜜壷からあふれ出す愛液と先走りの液で下着はグショグショになっていて、厭らしい水音が暗い部屋に漏れていく。銀時の腰の動きは激しい。まるでの下着を突き破けてくるのではないかと言うくらい。
銀時「はっ、はっ、はっ・・・。っ・・・、！！」
「んっ、あっ、あっ・・・、んんんんっっ！！」
霞みゆく意識の中で、銀時が最後にをギュッと抱き締めて切なげに私の名前を呼ぶ声が聞えた----
布越しとはいえ、有り得ないほどの快感に意識を手放した。銀時は最後に２，３度大きく突き上げ白濁を吐き出した。
銀時「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
激しい行為で上がる息。彼女を気遣う余裕等無くて、慌ててグッタリしている彼女に視線を向ければ俺に寄り掛かりながら、どうやら初めて感じた快楽に気を失ってしまった様だ。
銀時「・・・。無理させちまってすまねェな・・・」
汗ばんだ身体と、汚れてしまった箇所をタオルで拭ってやり殆ど脱がしてしまった着物を着せ用意されていた布団に寝かせてやる。そんな彼女の脇に座り、汗で張り付いてしまった髪を顔からどけてやる。
銀時「・・・。お前ェが好きだ・・・」
君は今どんな夢を見ている・・・？
伝えたい言葉は眠る彼女に届く事は無い。本当は怖いんだ・・・。この溢れる程の【愛しい】この想いを伝えたら君は何て言ってくれるのだろう。俺の大好きな笑顔で笑ってくれるだろうか・・・？それとも、俺の前から消えてしまうだろうか・・・？君を失うのが怖くて、今まで言えなかったこの気持ち。欲望に流されたとはいえ、あんな事をしてしまった俺。君は許してくれるだろうか・・・。いくら尋ねても返って来る事は無い答え。それが切なくて眠る君に触れるだけの口付けを落とす。
眩しい日差しが瞼に刺す。いつもセットされている目覚まし時計はを起こすことは無い。
新八「あ、目覚めましたか？おはようございますさん」
そう言って部屋の居間でお茶を飲んでいる新八。そういえばココは万事屋では無くて如月だ。
「あっ・・・。おはようございます、新八君。寝過ごしちゃいましたか？」
新八「いいえ、丁度起こそうと思ってた所です。昨日は色々あって疲れてたんですよ！身体はもう大丈夫ですか？」
そう言えば、自分はいつ布団に入ったのだろうか・・・。寝起きの頭で振り返って見る。海で溺れて、露天風呂に入って、部屋に戻ると２人とも寝ていて、そこに銀さんが帰ってきて・・・。
「っっっ！？」
昨日の事が頭に過ぎって真っ赤になる。昨日、私は銀さんと・・・。
新八「さん？」
銀時「あ〜、朝一の風呂は良いねェ〜！こう贅沢っつうか日頃の疲れがとれるわ〜。うん」
神楽「おっきなお風呂最高アル！あれが最後だと思うと残念ネ。またボロ屋の小さいお風呂が待ってるアル・・・」
銀時「ちょっ！神楽、お前ェな〜、あんなボロ屋でも銀さんにとってはベストプレイスだからねっ！」
神楽「ボロイ、ベストプレイスアルな」
そう言って露天風呂から帰って来た２人。銀時の声を聞いて高鳴る胸の鼓動。
新八「あ、お帰りなさい２人とも。さんも起きた事だし、そろそろ帰る準備しましょうか」
神楽「あっ！！身体は大丈夫アルか？」
銀時「あんま無理するんじゃねェぞ。」
そう言って軽くの頭を撫でて、帰りの支度を始める銀時。何時もと同じ銀時には昨日の事はもしかして夢・・・？と思う。そうだ、銀時があんな事自分にするはずが無い。銀時は自分をそんな対象に見ていないのだから。分かっている事なのに痛む胸。さっきの期待と不安が入り混じったドキドキはもう無い。暗くなる思いを隠す様にも帰り支度を始める。
朝風呂から戻ると一番に目に飛び込むの姿。昨日の事を思うとどんな顔して会えば良いか内心ドキドキしながらも不自然にならない様に必死に普通を装う俺。だけど昨日の出来事で１つ決意した事。もう想いを溜め込むのは止めよう。例えが自分の望む答えを返してくれなくとも、自分が彼女を想う気持ちは本当だ。一人で返る事の無い押し問答をするなんて自分らしくないから----
必死に笑おうとしていると何かを決意しているらしい銀時。そんな２人を心配そうに見守る新八と神楽。どんなに隠しても僕も神楽ちゃんも分かるんですよ。それくらい２人の事を良く見ているから。大切な２人だから幸せになって欲しいと思う・・・。
月夜の晩に起きた２人だけしか知らない秘め事